重要
この記事で紹介するDocker for Windowsを利用するには、PCが以下の要件を満たす必要があります。
- 64bit版のWindows 10(バージョン1511、ビルド10586以降)、ProもしくはEnterprise/Educationエディション
- Hyper-Vが利用できること
- コンテナ実行用の仮想マシンには、メモリ2GB、ディスク60GB(容量可変タイプの仮想ディスクで、初期サイズは4GB程度)のリソースが必要
Hyper-Vが有効になっているか確認する方法/Hyper-Vを有効にする方法は、こちらの記事を確認してください。
step
1Dockerのサイトにアクセス
Dockerはコンテナ型の仮想化環境を提供するオープンソースソフトウェアです。
Docker: https://www.docker.com/
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2Dockerのダウンロード
step1にてアクセスしたページの赤丸「Get started」をクリックし、Docker Desktopのダウンロードページに移動します。
画面左、ノートPCのアイコンの「Docker Desktop」にある「Download for Windows」のリンクをクリックして、Docker Desktopをダウンロードします。
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3Dockerのインストール
step2でダウンロードしたインストーラを実行します。
- WSL(Windows Subsystem for Linux)2のインストールが必須であること(後述にインストールリンクがあります)
- デスクトップにショートカットを作成するか
上記2つの確認として、必要項目(特に問題がなければ両方チェック)にチェックを入れて「Ok」をクリックします。
インストールが開始されます。
インストールが完了したら「Close and restart」ボタンを押し、PCの再起動をして設定を反映します。
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4Dockerの起動確認
PCが立ち上がるとDockerが自動起動します。(初期設定では自動起動になっているため、不要であれば設定変更してください)
重要
PCの搭載メモリが少ない場合、初期設定のままではメモリを消費しすぎてDockerを起動できないことがあります(not enough memory for start Dockerなどとエラーが表示されます)。
この場合、次の手順でDockerの使用メモリ量を減らすように設定を変更してください。
- タスクトレイのDockerアイコンを右クリックし、Settings...を選択
- Advancedセクションを選択
- メモリ割当量を最低(1024MB)に設定する
Dockerが起動しない場合、WSL(Windows Subsystem for Linux)2がインストール及び更新されていない可能性があります。以下のメッセージが出てきた場合は、メッセージ内のリンク(https://aka.ms/wsl2kernel)からWSL 2 Linux カーネルの更新を行って「Restart」してください。
Windowsスタートメニューから「Docker Desktop」を選択し、ダッシュボードを起動します。
初回起動時にはチュートリアルが表示されます。本記事では取り扱わないため、不要であれば下部「Skip tutorial」をクリックしてスキップしてください。
以下のような画面が通常のDocker Dashboardです。
重要
ダッシュボード右上の「Sign in」からDocker Hubにサインインすることで、イメージのシェアや公開リポジトリへのプル回数上限を増やすことが可能です。
無料プランでは匿名ID(サインインしていない場合)ではなくIDがある場合、6時間あたり200プル(匿名の場合100プル)のやりとりが可能です。有料プランの場合にはこの制限や、他オプションなどが追加されます。
既にIDを作成済の場合はサインインを、そうでない場合はサインインのウィンドウ下部にDocker ID作成のためのリンクがあるので、そちらから登録してください。本記事ではローカルPC内でのみの利用を前提にしているため、ID登録無しでのインストール・起動確認紹介となります。
Dockerが起動している状態でコマンドプロンプトを立ち上げ、下記のコマンドを入力します。
今回は動作確認としてubuntuを起動します。以下のような複数行の表示がされていたら起動成功です。
またダッシュボードを表示して、Dockerでどのコンテナが起動しているかを確認することも可能です。