Python関連リファレンス

代表的な組み込み関数

公式リファレンスについて

このリファレンスは、特によく用いられる標準モジュールについて解説をしたリファレンスページです。詳細については、公式リファレンスを参照してください。

print関数 - 引数を標準出力に表示する

print(*objects, sep=' ', end='\n', file=sys.stdout, flush=False)

objectsとして渡された情報を画面に表示します。objectsが文字列ではない場合、str関数を使って変換した結果を表示します。

objectsがコレクションの場合、それらをsepで指定された文字で区切りながらそれぞれ表示します。

全ての表示が終えた末尾にendで指定された文字を出力します。

出力先指定であるfileには、画面を表すsys.stdoutが標準で指定されていますが、変更することでファイルに出力することも可能です。

flushがTrueであれば、出力後に強制的に内部バッファをフラッシュ(強制出力)します。

input関数 - キーボードからの入力を受け付ける

input([prompt])

キーボードからの入力を受け付け、戻り値として返します。

もしpromptが指定された場合、キー入力に先だって画面に表示されます。

 

 

type関数 -  引数のデータ型を返す

type(object)

引数で指定されたオブジェクトのクラス型を戻り値として返します。

 

int関数 - 引数を整数に変換した結果を返す

input(x,base=10)

文字列または少数のデータであるxを整数に変換したオブジェクトを戻り値として返します。

baseは引数xの基数を表していて、デフォルトでは10進数として解釈します。

float関数 -  引数を浮動少数に変換した結果を返す

float(x)

数値や文字列を元に浮動少数を生成した結果を戻り値として返します。

 

str関数 - 引数を文字列に変換した結果を返す

str( x )

引数に指定したxを文字列に変換した結果を返します。

もし、xが一般的な数値データではなくオブジェクトの場合はクラス内で定義された__str__メソッドの戻り値を返します。

list関数 - 引数でリストを作成して返す

 list(x)

引数で指定された文字列やその他コレクションを元にリストを作成します。

例えば、 list('abc')['a', 'b', 'c'] を、 list( (1, 2, 3) )[1, 2, 3] を返します。

引数が与えられなければ、新しい空のリスト [] を作成します。

dict関数 - 引数でディクショナリを作成して返す

dict(x)

引数で指定された2次元コレクションなどを元にディクショナリを作成します。

例えば各要素がタプルとなっているリスト[("A",2),("B",4),("C",6)]  を引数とすると

{'A': 2, 'B': 4, 'C': 6} が作成されます。

tuple関数 - 引数でタプルを作成して返す

tuple(x)

引数で指定されたコレクションを元に、タプルを作成します。

 

len関数 - 引数の長さを返す

len( x )

引数の長さを返します。引数にはリスト、セット、ディクショナリ、タプル、文字列などを指定できます。

 

sum関数 - 引数の合計値を返す

sum( x )

引数の合計値を返します。

引数にはリストやタプル、セットを指定することが可能です。

誤って、要素が文字列など数値計算ができないコレクションを指定した場合にはTypeErrorが発生します。

max関数 - 引数の最大値を返す

max(x)

引数にはリストやタプルやセットを指定することが出来ます。

リストやタプルなどで最大値の要素が複数ある場合は最初に現れたものを返します。

min関数 - 引数の最小値を返す

min(x)

引数にはリストやタプルやセットを指定することが出来ます。

リストやタプルなどで最大値の要素が複数ある場合は最初に現れたものを返します

abs関数 - 引数の絶対値を返す

abs( x )

引数の絶対値を返します。

引数には整数や浮動少数を指定することが可能です。

round関数 - 引数を四捨五入した結果を返す

round(x,ndigit)

数値xを四捨五入します。少数第何位を四捨五入するかはndigitの値で決めます。

例えば、round(10.123 ,2) と指定すると、少数第3位が四捨五入されて 10.12 が表示され、

round(3.1415, 3)  と指定すると 少数第4位が四捨五入されて3.142が表示されます。

また、ndigitにマイナスの値を指定することにより、整数部の四捨五入をすることも可能です。

例えば round(28, -1) と指定すると、30が戻り値して返ります。

open関数 - 引数で指定したファイルを開く

file(file,mode="r",encoding=None)

引数で指定したテキストファイル等の外部ファイルを開きます。

file引数には開きたいファイル名を指定しますが、絶対パスやpythonのカレントディレクトリからの相対パスでファイル名を指定することも可能です。

mode引数は、ファイルを読み込むのか書き込むのか、ファイルがテキストファイルなのかバイナリファイルなのかを指定します。

r ファイルを読みこむ
w ファイルに新規書き込みをする
a ファイルの末尾に追加書き込みをする
b バイナリファイルの指定
t テキストファイルの指定

例えば、バイナリファイルの読み込みを行いたいときは、 mode = "rb"   と指定します。

また、open関数は、該当するファイルを開いてそのファイルに関するファイルオブジェクトというものを生成して戻り値として返します。
具体的な読み込みや書き込みの処理はそのファイルオブジェクトのメソッドを利用します。

ファイルオブジェクトとは

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