スッキリわかるJava入門

入門書の巻末索引に こっそり「ぬるぽ」を掲載したことがバレた件

「ガッ」

いつも拙著『スッキリわかるJava入門』『スッキリわかるJava入門 実践編』にあたたかい書評をいただきありがとうございます。

昨日、『CodeZineさんの記事で採点してみた』記事を書いたばかりでしたが、そういえば先日、ついに時がついに満ちてしまったので、これはご報告せねばと思いネタ記事を書いてみます。

いつかこんな日が来るって、私、心のどこかで思ってた。

編集さんに見つからないようにこっそり仕込んでから約1年。いつ、誰に最初に気づいてもらえるだろう...と思いながらずっと心に秘めていた「ぬるぽ」。

ついに先日、某読者の方に発見の報告をいただきました!

『ぬるぽが索引に載ってるJava入門書は、スッキリJavaだけ!』
とか店頭POP作ったらいいんじゃないですか?

という、出版社に羽交い締めで止められるようなアドバイスも頂きましたが、とりあえず心の中で暖めておきます(笑)。

索引に「ぬるぽ」を載せた理由(浅はか版)

なぜ入門書に「ぬるぽ」を入れたかというと、「現場でよく使われる1割には、学習段階で習わない」用語2だからです。

実際、Javaの研修の途中などでもうっかり「ぬるぽ」を使っちゃうと、学び手の一部は頭にハテナがついていることがあります3

こういう方がそのまま現場にはいっちゃったら、

先輩A「このコード、ぬるぽで落ちるからすぐ直してや。」
新人「(・・・ぬ・・る?)・・・あの、ぬるぽって・・・?」
先輩A「(ニマっ)・・・ぬるぽはぬるぽや。すぐガッしとけよ!」
新人「えっ?あっ? でも・・・」
先輩A「ほら、だからすぐガっせな(笑)なぁ、B?」
先輩B「そうやなぁ。やっぱぬるぽはガッで90%以上が決まるなぁ。」
新人「は、はい(で。な、なんなんだろう・・・ぬるぽって)」

こんな感じで 「可愛がられる」 ことは目に見えてます4

そういう風に困らないといいなって5思いまして。

まじめな理由

Javaに限らず何かを学ぶ時って、比較的フォーマルな形態であることが多いです。特に新入社員さんや若手の方が受ける教育の場合その傾向が強く、略語やスラングが飛び交う現場に入ると結構戸惑うことがあると伺います。

そして現場に出てわからない言葉があって、なんとなく周囲に聞きづらい時に入門書に頼るとしたら、まず「索引」を引くはずです6

でも、世の中の技術書の索引って、実は「本文についてるおまけ。編集者の人とかが適当にそれっぽい用語を本文から選んで、あとは機械生成」「出版用のページ数あわせのためのオマケ程度の位置づけ」なんてことも多いのです。

そういう事情で「本編が非常に膨大なのに、索引がたった4ページ」なんていう本もあるんですが、肝心なときに調べたい用語から本文にたどり着けない悔しさともどかしさといったらもう...。

だから、スッキリシリーズの索引は、本文同様に著者が「執筆」してます。つまり、「愛情手作り」なんです。

「ぬるぽ」をはじめ、本文には登場しなくても、現場で他の呼ばれ方をするような用語については積極的に掲載するようにしました。索引というものが使われるシーンと、果たすべき役割を考えて、ひとつひとつ大事に用語を選んだつもりです。

ほかにもまだ、オマケが潜んでいます

『スッキリわかるJava入門』及び『同 実践編』には、今回の記事で紹介した「ぬるぽ」や、以前このブログで紹介した「ジョジョ風味のイラスト」以外にもいろいろ仕込みがしてあります。

特に『アジャイルや設計原則まで学ぶことになるJava入門書、作ってみました』の記事で紹介した実践編が狙い目です。

ぜひぜひ、お楽しみください。

仕込みは、ネタが半分・実用性が1割。
残りは読者様のやさしさでできています。

 

参考


このブログ記事は、著者の個人ブログ(flairDays)から移転掲載されたものです。
  1. よく叫びません?「うっわぁ、またぬるぽやー!」って。
  2. スラング?
  3. そのうち半数は、5秒後ぐらいに「あぁ、なるほど。」と型推論で自己解決
  4. ごめんなさい白状しますわたしもやったことありますごめんなさい
  5. または先輩が「このコード、ぬる・・・」まで言いかけたところでガッできるぐらいに大きく成長してくれればいいなって
  6. まぁネットで調べてしまう方も多いでしょうけど

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