スッキリわかるJava入門 第3版

JDKライセンス変更に対応! スッキリJava3版(発売3日前)

2019年のJavaの話題と言えば

しあさっての15日に発売となる「スッキリわかるJava入門 第3版」について、思いつきで始めた「ひとりカウントダウン」。あと3日もあるのに既にネタ切れしそうで苦しい著者の中山です。(4日目の記事はこちら)。

Javaで話題に困ったら、2019年はコレ! そう、OracleJDKライセンス変更。
今回は、スッキリJava3版についての対応も含めてご紹介します。

2019年4月のOracleJDKライセンス変更

一部で非常に話題になりました、2019年4月のOracleJDKライセンス変更。細かいことをいうと、ライセンス原文(英文)を読んで戴くしかなくなるのですが、ざっくりいうと「これまでデファクトで商用利用も可能だったOracle社製のJDKが、ライセンス変更で個人利用限定となった」という話です。

このライセンス、個人利用や開発目的は許可しているので、「町の本屋さんでかってきたスッキリJavaを読みながら、OracleJDKを使ってJavaの勉強でもしてみるか」という個人学習は問題になりません。しかし、スッキリJavaは実は学校教育の現場や企業研修でも多数ご採用いただいておりまして、「第三者への教育への利用も禁止」とバッチリ書かれている新ライセンスに基づいてOracleJDKを使って戴くと、いきなりライセンス違反となるリスクがあるわけです。

スッキリわかるJava入門では、初版からJDKインストール手順をWebに掲載していました(当時SunがOracleに買収されたり、java.sun.comドメイン死んだり、日本語javadocが提供されないかも問題が表面化したりしていたので)。そして今回のJava3版でも同様にWeb上のJDKインストールガイドをご覧いただく形にしつつ、JDKの選択肢としてAdoptOpenJDKなども加えています。

JDKライセンスの話はJava界隈では非常にホットトピックで、大事ではあるんですが、スッキリJava3版の紙面ではコラムで軽く触れるだけに留めました。
というのも、「JDKライセンス」については出版後、変更されたりさまざまなJDK実装が登場したりする可能性も考えられるからです。

たとえば、現状ではAdoptOpenJDKがライセンス的にもインストーラー的にもバランスが取れていて便利かなと思いますが、Amazon Correttoなども赤丸急上昇な気配を見せていたりします。そして万が一、スゴい勢いでサポートシェアを奪うディストリビューションが出てきた場合、Oracle社自体の戦略もそれに対応して変化する可能性もなきにしもあらずかなとも思った次第です。

だからsukkiri.jp

そこで現在は、このsukkiri.jpに、サポート情報やインストール手順などがとりまとめられているわけですが、このサイト自体が「時間的な変化への追従が難しい」という書籍の弱点を補うためのというイメージがあり、著者としては「書籍とsukkiri.jpのええとこどり」で良質な情報をお届けできたらと考えています。

最新情報についてもWebで運用保守されているスッキリJava第3版を、どうぞよろしくお願いします!

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