スッキリわかるJava入門 第3版

小口から見る スッキリJava3版のプチ進化ポイント(発売5日前)

三日坊主の三日目!

今週金曜に発売となる「スッキリわかるJava入門 第3版」について、思いつきで始めた「ひとりカウントダウン」、三日坊主が三日目を迎えられて不思議な安堵感を感じてしまっている著者中山です。(2日目の記事はこちら)。

2日目の記事で出版製本技術の話がでた繋がりで、3日目は「小口」の話をさせていただこうかと思います。

こぐち ... って?!

「小口」、とは本を机に立てて「閉じられていない側(ページを開く側)」から眺めたときの縦長い面のことを言います。 ...って、日本語で説明するのが難しいので、さっそく見て戴きましょう!

見て戴いてわかるとおり、この小口には「章ごとの赤い長方形」が2版から塗られています(各ページの右端に「耳」という部分が作ってあり、これが製本段階で断裁されて長方形に見えています)。

でも、スッキリ2版って16章もあるので「どの長方形あたりがオブジェクト指向(第II部)かな」って目処をつけてページを開きづらかったんですね。スッキリ3版はさらに2つ章が増えていますので、ますますこの長方形の有効性が落ちかねなかったんです。

そこで、第3版では写真の通り、第I部・第II部・第III部の3つのぶぶんが薄いピンクでわかるようになりました。「ページを開くときに、ちょっと目処を付けやすくなる」っていうただそれだけなんですけどね、、、、。

この記事をかかなければ、たぶんほとんどの読者の方には気づいて貰えない工夫なんですが、出版ってそんな「読者の一瞬」のために、結構時間をかけて「あーでもない」「こーしたほうがいい」と物作りしていく過程があって、素敵だなって思うわけです。

細かすぎて伝わらない工夫は1000カ所以上

とはいえ、今回の小口はまだ気づいて貰える可能性がある方だと思います。

スッキリわかるJava入門の、第2版から第3版にかけての主要な改訂項目は合計87あったんですが、文章の言い回しとか、デザイン上の統一とか、実は1000カ所以上の小さな修正がはいっています。それはもう、コツコツ、コツコツとスッキリシリーズが誇るスーパー編集陣が小さなリファクタリングを積み重ねているのを横目でみておりました。

今ふりかえってみれば、8年前の「スッキリわかるJava入門」はかなり荒削りな姿で出版されたわけですが、それにも関わらずたくさんの読者の方に読んで戴けて、版を重ねられたからこそ、こういう小さな改良をしっかり取り組めるチャンスをいただけたんだなと思います。

書物自体としても微妙に成長したスッキリJava第3版を、どうぞよろしくお願いします!

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