コマンドプロンプト

コマンドプロンプトの使い方

注意

本記事ではコマンドプロンプトの使い方をWindows10環境の画面で解説しています。本記事の内容はWindows10以前のバージョンOSでも動作可能なコマンドを紹介していますが、画面ビジュアルなどの違いはご了承ください。

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コマンドプロンプトとは

コマンドプロンプトとは、コンピュータに文字で指示を行うためのプログラムです。macOSやLinuxでは同様のものが「ターミナル」や「端末」などと呼ばれています(紹介記事)。JDKを用いた開発は基本的に、このコマンドプロンプト画面で行います。

コマンドプロンプトを使うことで、プログラムのコンパイルと実行だけでなく、ファイルの操作など、さまざまな指示をコンピュータに送ることができます。

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コマンドプロンプトの起動

Windows10でコマンドプロンプトを起動する場合、画面左下のスタートボタンをクリックし、「Windowsシステムツール」→「コマンドプロンプト」を選択します。Windows7の場合も画面左下のスタートボタンをクリックし、「すべてのプログラム」→「アクセサリ」→「コマンドプロンプト」を選択します。

コマンドプロンプトを起動すると、次のような文字が表示されます(表示内容は環境によって異なります)。

C:¥Users¥ユーザー名>

この「>」記号で終わる表示をプロンプトといい、この記号の右側にコマンドを入力してコンピュータに対して指示を送ります。なお、本記事ではプロンプトを単に「>」とだけ表記します。

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カレントディレクトリ

プロンプトに表示されている「C:¥Users¥ユーザー名」は、カレントディレクトリといい、「現在コマンドプロンプトが着目しているフォルダ」を示しています。この例では「Cドライブの、Usersフォルダの中の、ユーザー名」フォルダに着目していることを意味します。

Javaプログラムの作成と実行では、カレントディレクトリ中のファイルを編集、実行します。また、必要に応じて別のフォルダにも着目しながら開発作業を進めていきます。

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ファイルの一覧表示

次に示す画面のように、dirコマンドを入力し、フォルダの中を見てみましょう。

カレントディレクトリに含まれている、すべてのファイルとフォルダの一覧が表示されます。なお、<DIR> と書かれている行はフォルダを、そうではない行はファイルを表しています。この例では、javaという名前のフォルダと、 Main.java 、sample.txtというファイルがあることがわかります。

 

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カレントディレクトリの変更

着目するフォルダを変更するには、cdコマンドを使います。たとえば、現在のフォルダにあるjavaフォルダに移動するには、次のように入力します。

また、現在着目しているフォルダの1つ上のフォルダに移動するには、次のように、cdコマンドに「..」を指定します。

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その他の操作

コマンドプロンプトでは、そのほかにも次のようなコマンドを使ってコンピュータに指示を与えることができます。

【ファイルのコピー】 copy コピー元ファイル名 コピー先ファイル名

copyコマンドを使用すると、対象のファイルに名前をつけてコピーすることができます。

エクスプローラーを開くとファイルがコピーされていることがわかります。

【ファイル名の変更】 ren 現在のファイル名 新しいファイル名

renコマンドを使用すると、対象のファイル名を変更することができます。

エクスプローラーを開くとファイル名が変更されていることがわかります。

【ファイルの削除】 del 削除するファイル名

delコマンドを使用すると、対象のファイルを削除することができます。

エクスプローラーを開くとファイルが削除されていることがわかります。

【フォルダの作成】 mkdir 作成するフォルダ名

mkdirコマンドを使用すると、新規にフォルダを作成することができます。

エクスプローラーを開くとフォルダが作成されていることがわかります。

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